ブログ/tutorials·2026年9月11日·2分·執筆:eroqチーム
AIで画像から画像へ編集(img2img):1か所だけ変えて残りはそのまま
参照写真から編集する方法。何が保たれて何が変わるのか、フォーマット設定が効かなくなる理由、変更点だけを書くコツ、レンダリング結果を重ねて改善する方法。
ほとんどのプロンプトは、モデルに絵を一から考えさせるものです。画像から画像(image-to-image)は、手元にある画像から始めさせます。これは別の仕事で、ルールも違います。いちばん大きな違いは、被写体を描写するのをやめて、変更点を描写するようになることです。ここでは画像スタジオで参照画像がどう振る舞うかを、初めて試した人が驚く2つの挙動も含めて解説します。
参照画像が実際にしていること
画像のレンダリングに写真を添付すると、エンジンは白紙のキャンバスではなく、その写真を出発点にできます。実際には、使われる参照画像の枚数によって2つのモードに分かれます。
参照画像がちょうど1枚なら、レンダリングは編集モードになります。エンジンは被写体を一から描き直すのではなく、その画像に手を加えます。だからこそ同一性が保たれるのです。顔も物も比率も、あなたの形容詞から想像し直されるのではなく、加工される素材そのものだからです。
参照画像が2枚以上だと、挙動が変わります。追加の画像は、編集される1つの対象ではなく、ガイドとして働きます。美的な方向性や、色合いと質感の雰囲気を伝える役割です。ルックを決めるには便利ですが、特定の顔や物をそのまま残したいときには向きません。
実践的なルールは簡単です。同一性が大事なら、モデルにはきれいな画像を1枚だけ渡すこと。一般的な定義は、用語集の画像から画像と参照画像の項目にあります。
編集モードでは、もう1つ効かなくなるものがあります。モデルの選択です。Image One、Anime、Artは新しく描く絵の方向を決めるものですが、編集は渡された画像をもとに行われるので、仕上がりの質感は元画像で決まります。
実際に送っている参照画像の枚数に注意
ここでつまずく人が多いのです。参照画像は添付ボタンから入るものだけではありません。@メンションしたエレメントやキャラクターも、その写真を同じリストに加えますし、以前のレンダリング結果も同様です。つまり、キャラクターと画像付きのスタイルエレメントの両方をメンションしたプロンプトは、参照画像1枚の編集ではなく、参照画像2枚のレンダリングになります。どれだけ丁寧に言葉を選んでも、編集ではなくガイドとして振る舞います。
1回のレンダリングで使える参照画像は最大4枚です。プロンプトのせいにする前に、枚数を数えましょう。
被写体ではなく変更点を書く
参照画像があるときに、すでに画像に写っているものを描写し直すのは、無意味どころか逆効果です。エンジンは目に見えている被写体と、もう1つの曖昧なバージョンの被写体とを、すり合わせなければならなくなります。
- 悪い例: 黒髪の短いカールヘアでレザージャケットを着た30代の女性が、夜の街に立っている。背後にネオンサイン、シネマティック
- 良い例: 舞台を雨に濡れた夜の街に変更。背後の水たまりにネオンサインが映り込む。ジャケットとポーズはそのまま
新しい要素を書き、残すべきものを書いたら、そこで終わりにします。安定して効く書き方を3つ紹介します。
- 舞台の入れ替え。 「彼女を日の差すキッチンに移動。左の窓から朝の光。それ以外はすべてそのまま」
- 衣装や小道具の変更。 「レザージャケットをクリーム色のニットセーターに置き換え。ポーズも光も同じまま」
- 光と雰囲気の変更。 「右からの低く硬い日差しでシーンを照らし直す。床に長い影、暖色のパレット」
このモードでもネガティブプロンプトとCFG(「プロンプトの強さ」)は効くので、使う価値があります。短いネガティブリストがあれば、編集にアーティファクトが紛れ込むのを防げます。また、CFGを少し下げると穏やかな変化が得られやすく、少し上げて忠実な変化を狙うよりもうまくいくことが多いです。
被写体とポーズは今のまま一切変えず、舞台を雨上がりの夜の狭い路地に移す。ネオンサインのピンクとシアンが水たまりににじみ、背後の通気口から湯気が漂う。左の看板から硬いリムライト、それ以外は深い影。冷たく、電気が走るような空気感。
フォーマット設定が効かなくなる理由
フォーマットを16:9に設定し、参照画像を1枚添付してレンダリングすると、参照画像と同じ形の画像が返ってきます。故障ではありません。
編集モードでは、元画像がすでにフレームを持っていて、そのフレームが引き継がれます。アスペクト比のパラメータには作用する対象がないので、せめぎ合うのではなく無視されます。APIでも同じで、参照画像1枚がフレームを決める場合はaspectが無視されることがドキュメントに明記されています。
ここから、あらかじめ考えておきたい結論が2つ出てきます。1つ目、正方形の結果が欲しいなら、正方形の元画像から始めること。2つ目、同じ被写体で別の形が必要なら、それは編集ではありません。被写体を文章で描写するか、キャラクターとして@メンションして新しくレンダリングし、そこでフォーマットを選びます。5つのフォーマットとそれぞれの用途はアスペクト比ガイドで解説しています。
自分のレンダリング結果を重ねて改善する
これを覚える価値があるのは、このループのためです。すでに作ったレンダリング結果を、次のレンダリングの参照画像にできます。直近の画像レンダリングはプロンプト欄から直接@メンションできるので、ダウンロードも再アップロードもせずに、昨日の採用カットを今日のプロンプトに取り込めます。その画像は参照画像に加わり、プロンプトには以前のレンダリングの続きであることが記されます。
こうして、土台を作り、調整し、さらに調整するという連鎖ができます。各ステップは10クレジットで、運任せではなく、うまくいったとわかっているフレームから始まります。テキストのプロンプトを何度も振り直してサイコロの目に期待するより、狙った場所にずっと安くたどり着けます。
隣り合う2つの機能は、区別しておきましょう。
- リミックスは、レンダリングのレシピ(プロンプト、モデル、設定)をツールに読み込み直します。画像そのものは引き継ぎません。設定を変えて、同じアイデアを再レンダリングするときに使います。このループの全体はシードとリミックスのワークフローで解説しています。
- 参照画像は画像を引き継ぎ、レシピは引き継ぎません。見た目を保ちたい対象はそのままに、そのまわりの世界を変えたいときに使います。
両方を同時に使うのはごく普通のことです。リミックスで設定を呼び戻し、以前のレンダリング結果を添付またはメンションして被写体を保ちます。
画像から画像でできないこと
限界をはっきりさせておけば、プロンプトの試行錯誤を大幅に減らせます。
- ブラシもマスクもありません。 範囲を塗って、編集をそこだけに限定することはできません。変更は言葉で指示するので、一度に頼む変更は1つにし、フレームの残りの部分も少し変わることを想定しておきましょう。
- アップスケーラーもレタッチツールもありません。 レンダリング結果はモデル本来のサイズで出力され、それが最終ファイルです。
- フェイススワップはなく、実在の特定可能な人物も使えません。 本人の同意なしに誰かの顔をシーンに入れることは、参照画像も含めてプラットフォーム全体で禁止されています。
- 生成以外のアプリ内編集はありません。 合成、切り抜き、文字入れ、カラーグレーディングは、お使いの編集ソフトで行います。
次のステップが静止画ではなく動きなら、画像をそのまま動画ツールに送り、画像から動画の素材にできます。レンダリング結果の「動画化」アクションがまさにそれを行います。その先は画像から動画ガイドで解説しています。
よくある質問
参照写真は何枚添付すればいいですか?
特定の顔や物をレンダリング後も残したいなら、1枚です。参照画像が1枚だとエンジンが編集モードになるからです。追加の参照画像はスタイルのガイドとして振る舞うので、ルックには便利ですが、同一性の維持には頼れません。メンションしたエレメントやキャラクターが加える写真も含めて、合計4枚まで使えます。
アスペクト比の設定が無視されるのはなぜですか?
参照画像が1枚だと、元画像がすでにフレームを決めているため、アスペクト比のパラメータで設定するものがないからです。欲しい形の元画像から始めるか、被写体の正確さよりフォーマットが大事なら、参照画像なしで新しくレンダリングしてください。
画像の一部だけを編集できますか?
マスクやブラシではできません。どちらも存在しないからです。変更は言葉で指示し、1回のレンダリングにつき変更は1つにとどめ、変えずに残すものも明記します。さらに変更が必要なら、その結果の上に2回目の編集を重ねます。
以前のレンダリング結果を参照画像として使えますか?
はい。直近の画像レンダリングはプロンプト欄から直接@メンションできるので、ダウンロードも再アップロードもせずに、採用カットを次のレンダリングの出発点にできます。料金はいつもどおり10クレジットです。
画像スタジオを開いて、きれいな画像を1枚添付し、変わる部分だけを書き、そこから重ねていきましょう。
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