ブログ/guides·2026年9月2日·2分·執筆:eroqチーム
AI画像のアスペクト比ガイド:レンダリング前にフレームを決める
eroqの5つの画像フォーマットの本当の用途、ネイティブ比率とトリミングで構図が変わる理由、そしてレンダリング前の選び方を解説します。
画像のレンダリングは、あとから取り消せない決断から始まります。フレームの形です。画像スタジオには5つのフォーマット(正方形が1つ、縦長が2つ、横長が2つ)があり、モデルは1ピクセルも描く前に、選ばれたフォーマットに合わせて構図を組み立てます。eroqにはトリミングの工程もアップスケーラーもないので、フレームは作業の最後に直すものではなく、最初に選ぶものです。
5つのフォーマットと、その出力解像度
各比率は、拡散モデルのグリッド上のネイティブ解像度に対応しています。グリッドから外れたサイズがそもそも用意されていないのはそのためです。
- 1:1(1024 × 1024)。 正方形。プロフィール画像、フィード投稿、アルバムアート、モデルカードなど、幅80ピクセルで表示されても見栄えを保つ必要があるものすべてに。
- 3:4(896 × 1152)。 縦長のポートレート。全身の人物、本の表紙、ポスターのレイアウト、横幅より高さのある商品のパックショットに。
- 4:3(1152 × 896)。 定番の横長。エディトリアル写真、インテリア、静物など、かつてはスマホではなくカメラで撮っていたものすべてに。
- 9:16(768 × 1344)。 スマホのフレーム。ストーリーズの背景、縦型広告の静止画、ショート動画のカバーアートなど、縦に持った画面を埋めるものすべてに。
- 16:9(1344 × 768)。 ワイドスクリーン。サムネイル、ヘッダー、ヒーロー画像、そしてあとでアニメーションにする予定のクリップの開始フレームに。
5つとも料金は同じです。Image Oneでも、Image AnimeやImage Artでも、1枚あたり10クレジット。ワイドなフレームだから割増、正方形だから割引ということはありません。これで、間違った形を選んでしまう唯一の悪い理由がなくなります。
ネイティブ比率はトリミングとは違う
ここは多くの人が高い授業料を払って学ぶ部分です。正方形でレンダリングしてから編集ソフトで16:9にトリミングすると、得られるのは上下を切り落とした正方形の構図です。中央にあった頭部はレターボックスの中央に収まるだけで、お金を払ったピクセルのおよそ40%はゴミ箱行きになります。最初から16:9でレンダリングすれば、モデルは横にスペースがあることを最初から分かっています。被写体を中心から外して配置し、背景を左右へと広げ、ワイドなフレームが求める位置に光を置きます。
逆の場合も同じです。縦長は、横長を縦に立てたものではありません。9:16を指定すると、モデルはシーンを縦に積み上げます。下に前景、真ん中の3分の1に被写体、上に空や天井。縦長のフレームとはそういうものだからです。16:9を指定すれば、シーンは横に広がります。
ですから、役に立つ習慣は、まず使う場所を決め、次にフォーマットを設定し、プロンプトに1語も費やすのはそのあとにすることです。一般的な定義は用語集のアスペクト比の項目にあります。ここで大事なのは、eroqでは比率が画像モデルの正式なパラメーターであって、プロンプトに書き込んで祈るだけのヒントではないという点です。
使う場所で選ぶ
- プロフィール画像、アバター、アプリアイコン、アルバムカバー:1:1。誰にもトリミングされない唯一のフォーマットです。
- YouTubeのサムネイル、サイトのヒーロー画像、ブログのヘッダー、プレゼンのスライド:16:9。
- TikTokやリールの静止画、ストーリーズの背景、縦型広告、スマホの壁紙:9:16。
- 本の表紙、ポスター、立ち姿の人物、縦長のパッケージ:3:4。
- エディトリアルやドキュメンタリーの静止画、インテリア、料理、地平線が入るものすべて:4:3。
- あとでクリップにする静止画:動画に合わせます。スタジオの「広告」テンプレートは、TikTokとリールには9:16、フィードには1:1、YouTubeとWebには16:9を使います。画像から動画にする素材は、最初からクリップと同じ形になっているほうが扱いやすくなります。
縦型フォーマットには、ひとつ補足があります。9:16のフレームで確実に見えるのは真ん中だけです。プラットフォームが上下にUIを重ねるからです。被写体は真ん中の3分の1に収め、残りは余白として扱いましょう。
21:9の画像もアップスケーラーもない
計画を立てる前に知っておきたい制限が2つあります。
eroqの動画は21:9のシネマスコープを含む6つの比率に対応していますが、画像は5つです。シネマスコープの静止画が欲しいなら、16:9でレンダリングして編集ソフトでトリミングしましょう。モデルが別の形のために組んだ構図を切ることになる点は割り切る必要があります。あるいは、そのショットをクリップとしてレンダリングし、1フレームを抜き出す方法もあります。
そして、製品のどこにもアップスケールの工程はありません。モデルがレンダリングしたものが、上に挙げたネイティブサイズのまま手元に届きます。高さ768ピクセルのレンダリングを印刷用のファイルに救い出してくれる人はいないので、高さが必要な仕事なら、高さのあるフォーマットを選びましょう。
選んだフレームに合わせてプロンプトを書く
自分のフォーマットを分かっているプロンプトは、より良いプロンプトです。「フォーマット」の設定だけでなく、言葉でもフレーミングを書きましょう。両者が一致して互いを補強するので、ワイドなキャンバスで何を意図したのかをモデルが推測する必要がなくなります。
花崗岩の岩壁の下、雪原を横切るひとりのクライマーを捉えたワイドなエスタブリッシングショット。人物は左下3分の1に小さく、尾根の線は右へと延びていく。35mmレンズ、低く硬い太陽が雪面をなめるように照らし、背後の足跡には青い影。広大で、冷たい。
これを16:9で読めば成立します。被写体の位置が決まり、空間が生かされ、視線が動きます。正方形として読むと、「左下3分の1」や「右へ延びる尾根」という指示は行き場を失います。この1段落に、教訓のすべてが詰まっています。
フォーマット設定が効かなくなるとき
「フォーマット」の設定がまったく効かないケースがひとつあります。リファレンス写真を1枚だけ添付したときです。リファレンスがちょうど1枚の場合、エンジンは新しい画像を描くのではなくその写真をもとに作業するので、フレームは元の写真で決まります。設定が何になっていても、形は元の写真から引き継がれます。これはバグではなく想定どおりの動作で、詳しくは画像から画像への編集ガイドで解説しています。
まとめて生成し、リミックスする
どのフォーマットも同じ料金なので、フレーミングをめぐる議論に安く決着をつけるなら、同じプロンプトを2つの形で1回ずつ回して(20クレジット)、想像するのではなく実物を並べて見比べるのがいちばんです。1つのフォーマットの中でテイクを比べるなら、1〜4枚の一括生成が同じ設定でレンダリングしてくれます。
すべてのレンダリングはレシピごとライブラリに保存されるので、「リミックス」を使えばプロンプトと設定がツールに読み込まれ、すぐにフォーマットを変えられます。この流れはシードとリミックスのワークフローで解説しています。同じ問題の動画版は動画のアスペクト比ガイドをご覧ください。
よくある質問
横長の画像はクレジットが多くかかりますか?
いいえ。3つのモデルのどれでも、5つのフォーマットのどれでも、画像は1枚10クレジットです。解像度は比率によって異なります(正方形なら1024 × 1024、ワイドスクリーンなら1344 × 768)が、料金は変わらないので、仕事に必要な形を選びましょう。
すでにレンダリングした画像のアスペクト比は変えられますか?
eroqの中ではできません。トリミングやリサイズのツールも、アップスケーラーもないからです。代わりにできるのは、そのレンダリングを「リミックス」してプロンプトと設定を読み込み、フォーマットを切り替えて、さらに10クレジットで再レンダリングすることです。そうすれば、古い画像を切り詰めたものではなく、新しい形のために組まれた構図が手に入ります。
写真を添付するとフォーマット設定が無視されるのはなぜですか?
リファレンス写真が1枚だけだと、レンダリングが編集モードになり、元の画像がフレームを決めるからです。エンジンは新しい構図を組むのではなく、すでに形の決まった画像に手を加えているので、アスペクト比のパラメーターが作用する対象がありません。
21:9の画像フォーマットはありますか?
ありません。21:9は動画専用で、画像は1:1、3:4、4:3、9:16、16:9です。シネマスコープの静止画が必要なら、16:9でレンダリングしてご自身の編集ソフトでトリミングするか、そのショットをクリップとしてレンダリングして1フレームを抜き出しましょう。
使う場所を決め、フォーマットを設定し、それからプロンプトを書く。画像スタジオを開いて、いちばん最初の一歩から始めましょう。
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