ブログ/tutorials·2026年9月4日·2分·執筆:eroqチーム
画像から動画AIの使い方:写真やキャラクターを動かす手順
eroqで参照写真やキャラクターを動画化。エンジンの選び方、Seedanceの開始・終了フレーム、動きだけを描写するプロンプトの書き方を解説します。
テキストから動画では、エンジンにすべてを考え出させます。被写体、フレーミング、光、そしてその上に動き。画像から動画なら、最初の3つをエンジンの仕事から外せます。すでに見た目の決まった静止画を渡して、頼むことはひとつだけ。「動かして」です。特定の顔、商品、構図をクリップに入れるには、これがいちばんコントロールしやすい方法で、「どうやってあんなに一貫性を保っているの?」と思わせる動画の多くは、このワークフローで作られています。ここでは、eroqのスタジオでの流れを、元画像から完成したクリップまで順に説明します。
元画像の入手先
動画ツールは、3つの場所から参照画像を受け付けます。
- アップロードした写真。使用する権利を持っている静止画なら何でもかまいません。写っている人物は架空で、18歳以上でなければなりません。スタジオは、特定可能な実在人物を本人の同意なしに動画化しません。このルールはアカウント単位で適用されます。
- キャラクター。保存したキャラクターは参照写真を持っているので、ソースに選べば、すでにOKを出した顔をそのままエンジンに渡せます。
- ライブラリのレンダリング。生成した画像はすべて自動で保存されます。画像カードの「動画化」ボタンを押すと、画像から動画のソースとして動画ツールに送られます。元のレシピは「リミックス」からワンクリックで呼び出せます。
まだ静止画がなければ、先に画像ツールで作ります。フォトリアルならImage One、イラストならImage Anime、絵画調ならImage Artです。画像1枚あたり10クレジットで、一度に1〜4枚生成でき、ここでも参照写真で顔を固定できます。フレーミングが決まるまで動画を引き直すより、静止画を別に生成するほうが安上がりです。Motion Oneの5秒のクリップは60クレジット、画像は10クレジットです。
エンジンの選び方
画像から動画でも、テキストから動画と同じエンジン選択を使い、トレードオフも同じです。
- Motion Oneは、無料を含むすべてのアカウントで使える検閲なしのエンジンです。720pで5秒または10秒、60または60クレジットです。
- Seedance 2.5は最大1080pで4〜30秒。シードに対応し、ほかのSeedanceファミリーと同じく開始フレームと終了フレームを受け付けます(後述)。5秒あたり310クレジットで、Creatorプラン以上で使えます。
- Seedance 1.0 ProとLiteは3〜12秒で、シードに対応します。Liteは低予算向けの選択肢で、5秒あたり120クレジット、Hobby以上で使えます。
- Kling 2.5 Turboは滑らかな動きと顔に定評があります。Hailuo 02は映画的な物理表現とドラマチックな光。Veo 3 Fastは8秒固定で、音声もネイティブに生成します。KlingとVeoはCreator以上、HailuoはHobby以上です。
長さの上限はプランでも決まります。無料は10秒、Hobbyは15秒、Creatorは20秒、Studio以上は30秒です。ポートレートや商品の回転なら、たいてい5秒で十分です。長いクリップは、静止画がフレームを支えきれる、ゆっくりとしたカメラワークのためにとっておきましょう。
プロンプトには絵ではなく動きを書く
ほとんどの人がつまずくのがここです。写真はすでに、フレームに誰がいて、どう照らされ、カメラがどこにあるのかをエンジンに伝えています。プロンプトでそれをすべて描写し直すと、静止画から離れてもいいとエンジンに許可を与えることになります。違うジャケット、より暖かい光、ほとんど彼女なのに少しだけ違う顔。動くものだけを描写し、それ以外は書かないでください。
ポートレート向けの、動きだけを書いたプロンプトの完成例です。
彼女はゆっくりと窓の方へ顔を向けて息を吐き、すきま風に髪がひと筋なびく。ポートレートレンズでゆっくりズームイン、背後のカーテンが一度だけ揺れ、窓から差し込む光の筋の中をほこりが漂う。穏やかで、ゆったりとしたテンポ。フレームの中でほかに動くものはない。
何が書かれていないかに注目してください。顔、服、部屋の描写はありません。書かれているのは3つだけ。被写体の動き、カメラの動き、そしてテンポです。レシピはこれで全部です。
ここから、いくつかのルールが導かれます。
- カメラワークは1クリップにつきひとつ。カメラワークのチップ(プッシュイン、回り込み、スローパンなど)から選ぶか、プロンプトに書きます。「ドリーショット」や「ワイドショット」のように書いた指示も、どちらにしても検出されます。
- テンポを指定する。演出ラックの「穏やか」「幻想的」「ダイナミック」「緊迫」「カオス」から選ぶか、プロンプトにひと言書きます。指定がないと、エンジンは動かしすぎる傾向があります。
- 動かないものを書く。「ほかに動くものはない」は、れっきとした、しかも役に立つ指示です。
- 対応しているエンジンでは、ネガティブプロンプトを使う。何度も出るブレを抑えられます。たとえば「extra fingers, warping text, changing hairstyle」(余分な指、ゆがむ文字、変わる髪型)です。
- Seedanceではシードを固定する。テイクが狙いに近づいたら、同じシードのままプロンプトを少しだけ変えます。すると、引き直しではなくバリエーションが得られます。
Seedanceの開始・終了フレーム
Seedanceファミリー(2.5、1.0 Pro、1.0 Lite)は、静止画を1枚ではなく2枚、開始フレームと終了フレームとして受け取り、そのあいだの動きを補間します。これで画像から動画は、「これを動かして」から「ここからあそこへ」に変わります。もはや別の道具です。
お披露目や変身を見せるときの一手です。閉じていた商品が開く、空っぽの部屋が埋まる、ドアの前にいたキャラクターが窓辺に立つ。うまくいくポイントは2つです。ひとつは、フレーム同士をそろえること。同じ被写体、同じフレーミング、同じ光で、理想は同じバッチの2枚か、同じクリップの2フレームです。もうひとつは、プロンプトでは移り変わりだけを、先ほどと同じく動きだけの書き方で描写することです。仕組みは開始・終了フレームの用語解説にありますが、要するに、合わないフレーム同士ではモーフィングになり、モーフィングが狙いどおりであることはめったにありません。
避けたいミス
- ごちゃごちゃした静止画。6人と群衆が写った元画像は、6人と群衆をそのまま、しかも下手に動かします。エンジンに渡す被写体はひとつにしましょう。
- 過去を描写する。「たった今入ってきた女性」は背景設定であって、動きではありません。「左から歩いてきて立ち止まる」なら動きです。
- フレームに逆らう。ポートレートをワイドショットにしてと頼むのは、エンジンに部屋を丸ごと作り出せと頼むのと同じです。少し余白がほしいなら「プルバック」を使うか、引きの静止画を生成してそれを動画化しましょう。
- 静止画を作り直さずに、動画を引き直す。フレーミングが違うなら、画像を直しましょう。1枚10クレジットです。
失敗したレンダリングは自動で返金され、すべてのクリップはソースとレシピと一緒にライブラリに保存されます。だから、静止画、動きのプロンプト、テイク、調整というループを、安く何度でも回せます。
よくある質問
画像から動画は、どのエンジンから始めればいいですか?
無料枠を使っている、または検閲なしの出力が必要ならMotion One。開始・終了フレームやシードを使いたいならSeedanceで、最大30秒まで必要なら2.5。クリップの大半が顔なら、Kling 2.5 Turboです。
キャラクターを直接動画化できますか?
はい。キャラクターをソースに選ぶと、エンジンがその参照写真を動画化します。プロンプトでも@メンションしておけば、ペルソナも一緒に反映されます。
プロンプトで写真の人物を描写する必要はありますか?
いいえ。むしろ描写すべきではありません。被写体は静止画が担い、動き、カメラ、テンポはプロンプトが担います。
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