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ブログ/guides·2026年9月11日·2分·執筆:eroqチーム

AI動画の品質チェックリスト:納品前に確認すべきこと

レンダリングを納品物に変える7つのチェック。1クリップ1アクション、統一されたルック、キャストの一貫性、フレーム、音声、テイク、編集ソフトでの修正。


レンダリングが終わったクリップと、クライアントに送れるクリップの間には差があり、その大半はモデルとは関係ありません。ショットがひとつのアイデアに収まっているか。シーン4がシーン1と同じ制作物に見えるか。顔が同じ顔のままか。そして、無音の動画を納品しようとしていないか、です。

書き出す前に、このリストを確認しましょう。かかるのは10分ほどで、誰かが「なんだか違和感がある」と言うのに理由は説明できない、という修正のやり取りを1回分省けます。

1. 1クリップにつき1アクション

AI動画でいちばんよくある失敗は、5秒のクリップなのに、プロンプトがシーン全体を描写していることです。5秒に収まるのは1つのアクションだけ。動詞が2つあると、モデルは両方に応えようとしてどちらにも振り切れず、ぼやけた映像になります。

悪い例。1ショットのふりをした3ショットだからです。

彼女はバーに入り、飲み物を注文し、それから背後でドアが開くと振り返る。

良い例。カメラとムードが添えられた、1つのアクションだからです。

雨で色の濃くなったコートを着た女性がバーのドアを押し開けて立ち止まり、周囲のざわめきが落ち着くのを待つ。ゆっくりプッシュイン、35ミリフィルム、プラクティカル照明とこぼれるネオンの光、ウォームフィルムのパレット、穏やかなテンポ、彼女の顔に浅いピント。

この2つ目が、ここでプロンプトに求められる形です。被写体、動き、カメラ、光、ムードを書き込んだ、30〜80語ほどのひと続きの段落。プロンプトに「それから」が入っていたら、それは2本のクリップです。

2. すべてのシーンでルックを1つに

映像の文法が固定され、内容だけが変わるとき、シーケンスは1つの作品として見えます。動画ツールの演出ラックは、まさにそのためのダイヤルのセットです。フィルムの種類、時代、テンポ、カメラ機材、レンズ、絞り、ライティング、パレット。

シーン1の前にこれらを固定し、ショット間では被写体とカメラワークだけを変えましょう。シーン1がネオン・ノワールのパレットで、シーン3がウォームフィルムのパレットだと、変化ではなく、間違ってつなげた2本の動画に見えてしまいます。

3つのシーンに1つのルック。変えるべきものだけを変えた例です。

Scene 1 — A courier chains her bike to a railing outside a shuttered
arcade, breath visible in the cold. Static shot.
Scene 2 — She pulls a folded envelope from her jacket and reads the
address twice. Close-up.
Scene 3 — She steps into the arcade doorway and the light swallows her
outline. Slow push-in.

Look, identical on all three — film noir, 1980s, calm tempo, 35mm film,
anamorphic lens, f/1.4, neon noir palette, practicals.

ルックは一度だけ言葉にして、あとは一字一句そのまま使い回しましょう。統一感は、才能の問題ではなくコピー&ペーストの問題です。

3. キャストの一貫性

複数のクリップに同じ人物が登場するなら、その人物は説明文ではなく、キャラクターにする必要があります。/studio/charactersのキャラクターは名前、ペルソナ、参照写真を持ち、プロンプトで@メンションして呼び出すと、すべてのシーンで同じ顔が保たれます。

キャストの一貫性を保つ3つの習慣です。

  • プロジェクトを通して同じ参照セットを使う。途中で新しい写真に差し替えるのは、キャストを変えるのと同じです。
  • 承認済みの静止画をアニメーションにする。クリップに参照画像を渡すと、エンジンはそこから動かすので、顔を説明し直すよりずっと確実に固定できます。
  • シードに対応したエンジンではシードを使う。同じシードと同じプロンプトなら同じテイクが得られるので、「もう一回」がくじ引きではなく、コントロールされたバリエーションになります。

複数シーンの作品では、これを最初に確認しましょう。後工程で直せない唯一の欠点だからです。色はグレーディングで、テンポは編集で直せますが、違う顔は直せません。

4. 配信先に合わせたフレームと解像度

公開するときの形でレンダリングしましょう。16:9でレンダリングしてあとから縦型にトリミングするのはやめてください。モデルが実際に作った構図が失われ、たいていは被写体の頭も一緒に切れてしまいます。

  • 9:16の縦型:TikTokやリール向け。
  • 1:1の正方形:フィードの掲載枠向け。
  • 16:9のワイド:YouTubeや、サイトに埋め込むもの全般向け。

動画には、さらに横長や縦長の選択肢もあります。それぞれの比率が構図にどう影響するかは/glossary/aspect-ratioで解説しています。

解像度の上限を決めるのは、あなたの意気込みではなく、選んだエンジンです。480pと720pまでのエンジンもあれば、1080pまで対応するエンジンもあります。クライアントに1080pのマスターを約束する前に、/modelsのラインナップを確認しましょう。あとから救ってくれるアップスケールの工程はないので、レンダリングがそのまま納品物になります。

クリップの長さには2つの上限があります。エンジン自体が対応する長さと、プランです。無料アカウントは最大10秒、有料プランでは15秒、20秒、30秒まで伸びます。実際にレンダリングできる長さを前提に、編集を計画しましょう。

5. 音声は、意図して決める

ほとんどのエンジンは無音の動画をレンダリングします。そのうちの1つ、Veo 3 Fastは、環境音、効果音、セリフといったネイティブのサウンドトラックを映像と一緒にレンダリングします。

つまり、納品物として正しい状態は2つだけで、「忘れていた」はそのどちらでもありません。

  • ネイティブのサウンド:それを生成するエンジンでレンダリングした場合。または、
  • 自分で入れたトラック:ロスターのボイスか自分のクローンボイスを使って/studio/voiceで作ったナレーションに、音楽と効果音を加え、編集ソフトで組み上げたもの。

構図について、1つ注意があります。意外と見落としがちですが、ここにはリップシンクはありません。話している口のタイトなクローズアップにナレーションを重ねても口の動きは合わず、視聴者は0.5秒で気づきます。ナレーションは、動作や手元、聞いている人の顔の上に乗せましょう。そのほうが、映像づくりとしても上等です。

6. 書き直すより、テイクを重ねる

ショットがほぼ正解なら、書き直さずにもう一度レンダリングしましょう。Cinemaモードでは、同じシーンを1〜4テイクレンダリングして、いちばん良いものを残せます。毎回3つの変数を一度に変える6回のプロンプト修正より、安くて速い方法です。

書き直すのは、内容が間違っているとき。アクション、キャスト、フレームが違うときです。内容は正しくて仕上がりがぶれただけなら、テイクを重ねます。この2つを取り違えると、午後がまるごと消えます。詳しくは/glossary/takeをご覧ください。

7. 直すのはレンダラーではなく、編集ソフトで

これが、いちばんクレジットを節約できる項目です。次のものは編集ソフトの仕事で、再レンダリングする理由にはなりません。

  • 0.5秒長いクリップのトリミング
  • シーン間のトランジション
  • 2つのショットを揃えるカラーグレーディング
  • スピードランプ、手ブレ補正、レンダリングしたフレーム内でのクロップ
  • ナレーション、音楽、効果音の重ね合わせ

eroqは生成するツールで、編集はしません。書き出して、PremiereやAfter Effectsで仕上げましょう。上に挙げた作業はどれも数分で終わり、費用もかかりません。再レンダリングするのは、並べ方ではなく、ピクセルそのものが間違っているときだけです。

壁に貼れる短いリスト

  1. 1クリップにつき1アクション。「それから」は使わない。
  2. すべてのシーンで同じルック。ラックは固定し、内容だけを変える。
  3. 作品全体で同じキャラクター、同じ参照写真。
  4. 公開時の比率で、エンジンが実際に対応する解像度でレンダリング。
  5. 音声は決めてある。ネイティブのサウンドか、自分で入れたトラック。
  6. 最初に仕上がったものではなく、いちばん良いテイクを選んだ。
  7. トリミング、トランジション、グレーディングは編集ソフトで済ませた。

最後に、音を消して1回、目を閉じて1回、通して確認しましょう。その両方を乗り切ったものが、納品できるものです。

よくある質問

AI動画のシーンが、別々の作品のように見えてしまうのはなぜですか?

ほとんどの場合、レンダリングの間でルックが変わってしまったことが原因です。フィルムの種類、時代、テンポ、カメラ機材、レンズ、絞り、ライティング、パレットを一度固定して、そのまま使い回し、変えるのは被写体とカメラワークだけにしましょう。

AI動画のクリップに、リップシンクしたセリフを付けられますか?

できません。リップシンク機能はありません。ネイティブのサウンドトラックを生成するエンジンでレンダリングするか、セリフを話す口が映らない構図にナレーションを重ねてください。

クリップは再レンダリングすべきですか?それとも編集ソフトで直すべきですか?

問題が並べ方(長さ、トランジション、色合わせ、速度、音声)にあるなら、いつでも編集ソフトで直しましょう。再レンダリングは内容そのものが間違っているときだけにして、プロンプトを書き直すより、テイクを1つ追加するほうを選びましょう。

リストを確認したら、完成品を/communityで公開しましょう。あるいは、動画ツールで次の1本に取りかかりましょう。

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