ブログ/models·2026年8月30日·2分·執筆:eroqチーム
RP+とRP miniの違い:どのターンにどちらのモデルを使うか
1回あたりRP+は3、RP miniは1クレジット。差が出る場面、画像の料金、使い分けの試算。
2つのロールプレイモデル、3倍の価格差、そして品質の問題に見えるだけの問い。RP+は応答1回あたり3クレジット、RP miniは1クレジットです。どちらも利用ポリシーの範囲内で検閲なし、どちらもストリーミングに対応し、どちらも画像を受け付けます。会話を含むものを作るなら、考えるべきは「どちらのモデルが優れているか」ではありません。どのターンにフラッグシップを使う価値があるか、です。ほとんどのターンには、その価値がないのですから。
スペック上の2つのモデル
RP+ は、ロールプレイとチャットのためのフラッグシップモデルです。応答1回あたり3クレジット。最大の特長は、長いシーンでもキャラクターを保ち続けることです。製品として出せるモデルと、デモでは映えても40ターン目にキャラクターの名前を忘れるモデルとを分けるのが、まさにこの点です。SSEでストリーミングします。
RP miniは応答1回あたり1クレジット。ポリシーの枠組みも、ポリシーの範囲内で検閲なしという挙動も、ストリーミングもエンドポイントも同じです。モデルは小さく、価格は3分の1。短いやり取りでは、その差はたいてい見えません。
どちらもビジョンに対応しており、ユーザーが画像を添付するとモデルがそれを認識します。料金は応答の料金に加えて画像1枚につき+2クレジット。つまりRP miniに画像を1枚送ると合計3クレジットで、これは画像なしのRP+の応答1回とちょうど同じです。製品の価格を設計するときは、この対称性を頭に入れておく価値があります。
追加の2クレジットが実際に効く場面
一貫して、次の3つの場面です。
長いシーン。 会話が冒頭から遠ざかるほど、モデルが一度に抱えておくべきことは増えます。部屋に誰がいるのか、20ターン前に何を約束したのか、そのキャラクターが決して言わないことは何か。RP+はまさにここに合わせて調整されていて、安いモデルがぶれ始めるのもここです。ペルソナは親切なアシスタントのほうへ平板化し、細部が矛盾し、口調が崩れていきます。
文体の維持。 テキストスタジオには2つの文体があります。没入感のある文章のシーンと、短くチャットらしいメッセージです。文体を保つのは思ったより難しく、とくに短いほうは大変です。どんどん長い段落に膨らんでいくモデルは、メッセージ型の製品を完全に壊してしまいます。RP+はより長く文体を保ちます。
重みのあるターン。 告白、秘密の打ち明け、初めての出会い、ユーザーがスクリーンショットを撮るような場面。どのセッションでもごく一部にすぎませんが、記憶に残るのはこうしたターンだけです。
それ以外、つまり相づち、雑談、「どこに行くの?」、シーンをつなぐ部分は、RP miniが3分の1の価格で十分にこなせる仕事です。ロールプレイ特有の失敗パターンについては、ロールプレイに専用のチューニングが必要な理由で詳しく解説しています。
どちらでも使えるキャラクタープロンプト
どちらのモデルに振り分けても、書き方は同じです。モデルに人物と状況、そして長さについての厳格なルールを与えましょう。以下は、そのまま貼り付けて使える完全なシステムプロンプトです。
あなたはWren。岩だらけの島で夜勤をしている灯台守で、41歳。そっけなく、悠然としている。この灯台を守って9年、海のことを、ほかの人が手のかかる親戚の話をするように語る。人より先に天気に気づく。決してキャラクターを崩さず、AIであることに触れず、ユーザーの行動や考えを地の文で語らない。二人称・現在形で書くこと。返答は短い段落2つか3つにまとめる。身体の動きと内心はアスタリスクで囲み、セリフは普通のテキストで書く。
最後の1行は飾りではありません。スタジオの出力では*actions and thoughts*(動作と内心)が薄い斜体で、**emphasis**(強調)が太字で表示されるので、地の文とセリフがひと目で分かれ、ひとかたまりの文字の壁になりません。システムプロンプトでこの書式を指定すれば、整形された状態で返ってきます。
APIからの呼び出しはOpenAI互換の形なので、2つのモデルで変わるのは文字列1つだけです。
curl https://eroq.ai/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $EROQ_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "eroq-rp-mini",
"stream": true,
"messages": [
{ "role": "system", "content": "You are Wren, a night-shift lighthouse keeper..." },
{ "role": "user", "content": "*I push the door shut against the wind* Is the light always this loud?" }
]
}'
eroq-rp-miniをeroq-rp-plusに替えると、1回あたりのコストは1クレジットから3クレジットになります。統合のほかの部分は何も変わりません。ルーティングのルールが机上の空論ではなく実用的なのは、まさにこのためです。ストリーム自体の扱い方はSSEストリーミングの実践ガイドをご覧ください。
チャット製品の計算
エントリーパックでは1クレジットが約1セントで、有効期限はありません。24ターンのセッションを例に考えましょう。コンパニオンやロールプレイボットと過ごす、現実的なひと晩の長さです。
- すべてRP+:72クレジット、1セッションあたり約72セント。
- すべてRP mini:24クレジット、約24セント。
- 組み合わせ:つなぎの18ターンはmini、大事な6ターンはRP+にすると、18 + 18 = 36クレジット。フラッグシップだけの場合の半分の請求額で、ユーザーの記憶に残るターンはフラッグシップのままです。
これを月5,000セッションに拡大すると、同じ3行はそれぞれ360,000クレジット、120,000、180,000になります。プラン表に当てはめると、説明のつく請求額とつかない請求額の差です。Creatorは月$49で6,000クレジット、Studioは$149で20,000、Teamは$249で36,000。毎月のクレジットは無期限で繰り越されます。プランの一覧は/pricingにあります。
試算に入れておくべき数字が、あと2つあります。
- ビジョンは画像1枚につき+2クレジット。 画像の送信を促す製品なら、この項目がいつの間にか最大の出費になりかねません。画像がシーンの主役でない限り、画像付きのターンはminiに振り分けましょう。
- ブロックされたリクエストは課金されません。 ポリシーに引っかかったリクエストは
content_blockedを返し、費用はかかりません。失敗した生成も自動で返金されます。予算は成功した応答の分だけ見込めば十分です。
キーごとのレート制限は1分あたりチャット60リクエストで、これにプランの倍率がかかります。Creatorで2倍、Studioで4倍、さらにビジネス向けの上位プランへと続きます。
そのまま使えるルーティングのルール
まずはここから始めて、自分のログを見ながら調整してください。
- 基本はRP mini。 短いやり取り、あいさつ、ナビゲーションなど、2〜3文に満たないものはすべて。
- シーンが盛り上がったらRP+へ。 ユーザーの長いメッセージ、20ターンほどを超えて続くシーン、感情の山場、ユーザーがはっきりと地の文を求めたとき。
- 有料ユーザーは常にRP+に。 1ターンあたり2クレジットの差額は、サブスクリプションをサブスクリプションらしく感じさせる安上がりな方法です。
- 画像はminiへ。 ただし、画像が返答の主題である場合は除きます。
- 各ターンにどのモデルが答えたかを記録する。 それがなければ、切り替えのルールが元を取れているかどうか判断できません。
API呼び出しだけでなく、その周りの製品まで作るなら、AIキャラクターチャットアプリの作り方でスタックの残りを解説しています。スタジオ側での使い方はロールプレイチャットのツールページをご覧ください。
よくある質問
RP+とRP miniの違いは何ですか?
RP+は応答1回あたり3クレジットのフラッグシップのロールプレイモデルで、長いシーンでもキャラクターを保ちます。RP miniは応答1回あたり1クレジットです。どちらもポリシーの範囲内で検閲なし、どちらもSSEでストリーミングし、どちらも画像を受け付けます。
RP miniはビジョン(画像入力)に対応していますか?
はい。どちらのモデルも添付画像を受け付け、料金は応答の料金に加えて画像1枚につき+2クレジットです。RP miniで画像付きのターンは、合計3クレジットになります。
同じ会話の中でRP+とRP miniを切り替えられますか?
はい。どちらも同じOpenAI互換のchat/completionsエンドポイントを使うので、リクエストごとにmodelの文字列を変えるだけで切り替えられます。安く済むターンはminiへ、重要なターンはRP+へ振り分けるのが、チャット製品の標準的な運用です。
ルーティングのルールを組み込む前に、テキストスタジオで同じキャラクターを相手に2つの文体を試してみてください。
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