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ブログ/prompts·2026年9月1日·2分·執筆:eroqチーム

AI動画プロンプトガイド:狙いどおりにレンダリングされる書き方

動画エンジンが従う「被写体・動き・カメラ・光・ムード」の構成、失敗の原因になるミス、書き直しのビフォーアフター、無料の「強化」ボタンを解説。


AI動画のプロンプトが失敗する原因の多くは、想像力の不足ではなく構成にあります。動画エンジンは、あなたのテキストをショットの説明として読みます。ムードボードやあらすじ、タグの山を渡すと、エンジンは精一杯の推測でレンダリングし、たいていは最初の名詞がゆっくりぼやけていくだけの映像になります。このガイドでは、私たちが動画スタジオで使っている構成、私たちが動かしているすべてのエンジンでつまずきの原因になるミス、そしてプロンプトを一度で直す方法を紹介します。

うまくレンダリングされるプロンプトの5つの要素

うまくいく動画プロンプトは、30〜80語ほどのひと続きの段落で、5つの問いにおおよそ次の順番で答えています。

  1. 被写体:誰か、または何か。具体的な見た目のディテールを2〜3つ添えます。「謎めいた人影」より「黄色いレインコートの女性」のほうが効きます。
  2. 動き:クリップの間に被写体が何をするか。ひと続きのアクションを1つだけ。エンジンは「カメラに向かって歩く」は得意ですが、「歩いて、止まって、振り向いて、手を振る」は苦手です。
  3. カメラ:動きを1つ、フレーミングを1つ。「ゆっくりプッシュイン、ミディアムショット」。「ワイドショット」や「ドリーイン」のような書かれた指示は、検出されて反映されます。
  4. 光:どこから来て、どう見えるか。「ブラインド越しの午後遅くの日差し、壁にくっきりした縞模様」。
  5. ムード:最後に2語だけ。段落にはしません。「静か、期待に満ちた」。

これらを組み合わせると、こうなります。

黄色いレインコートの女性が、降り続く雨の中、誰もいない駐車場を横切る。ブーツのまわりで水たまりに波紋が広がる。ローアングルからゆっくりプッシュイン。ナトリウム灯の街灯が濡れたアスファルトをオレンジ色に染め、空は青みがかったグレー。孤独で、穏やかな雰囲気。

英語の原文で39語。被写体1つ、アクション1つ、カメラワーク1つ、光源1つ、ムード1つ。コツはこれだけです。ここから先は、人がどうやってこれを崩してしまうかの話です。

エンジンがうまく動かなくなる原因

Motion Oneからプレミアムエンジンまで、ラインナップのどのエンジンでも同じ失敗が起こります。

  • 2つの被写体が、2つのことをする。「犬がボールを追いかけ、そのそばで男性が新聞を読んでいる」と書くと、犬のような姿の男性がボールを読んでいる映像になります。被写体は1つに絞り、もう一方は背景にしましょう。
  • 連続した動作。「彼女はドアを開け、それから座り、それからお茶を注ぐ」は3ショットです。クリップは1ショット。3ショット欲しいなら、フィルムモードで3つのシーンを書きましょう。
  • 映像を伴わない抽象的な形容詞。「壮大」「圧巻」「シネマティック」「高品質」は、フレームではなくあなたの願望を表しているだけです。それぞれを、光やレンズの指定に置き換えましょう。
  • カメラワークの詰め込み。「ドローンショット、クローズアップ、トラッキング、回り込み」と書くと、エンジンは4つの動きを平均して、ふらふらした映像にします。1クリップにつき動きは1つです。
  • 矛盾する光。「真昼の太陽の下、ネオンサインのあるゴールデンアワー」は、3つのライティング設定です。1つを選びましょう。
  • テキストと文字。看板、字幕、ロゴは、意味不明な文字の羅列になります。看板の形と色を描写し、文字そのものは書かないでおきましょう。
  • プロンプトの中の否定表現。「雨なし、人混みなし」と書くと、かえって雨と人混みが加わりがちです。対応しているエンジンではネガティブプロンプトの欄を使い、代わりにそこにあるものを描写しましょう。
  • タグの羅列。「masterpiece, 8k, ultra detailed, dramatic」は画像モデルの方言です。動画エンジンが求めているのは文章です。

ビフォーアフター

実際の下書きから取り出した3つのプロンプトと、うまくレンダリングされた書き直し版です。

ビフォー:「サイバーパンクの街、雨、ネオン、壮大なドローンショット、超高精細、4k」

アフター:

黒いバイクに乗ったひとりの配達員が、雨に濡れた大通りで、ゆっくり流れる夜の車列の間を縫うように走る。店先のネオンサインが、濡れた路面にピンクとシアンの光をにじませる。バイクに並走する低いトラッキングショット。ヘッドライトが霧の中でフレアを起こす。落ち着きのない、エレクトリックな雰囲気。

書き直し版には、被写体が1つ、アクションが1つ、動きが1つあります。「壮大」はトラッキングショットになり、「ネオン」は特定の面に映る特定の色になりました。

ビフォー:「美しい女性がカメラに微笑み、それから夕日の中へ歩き去り、それから振り返る、シネマティック」

アフター:

風になびく赤褐色の髪の若い女性が、夕暮れの浜辺に沿ってカメラからゆっくりと歩き去り、一度だけ肩越しに振り返る。固定のワイドショット。逆光が彼女のシルエットを金色に縁取る。切なく、温かな雰囲気。

ひと続きのアクションの中に、ひとつの見せ場。フレーミングは1つ、光の方向も1つ。「それから、それから、それから」は消えました。

ビフォー:「香水ボトルの商品ショット、高級感、エレガント、回転、スタジオ」

アフター:

カットの入ったガラスの香水ボトルが、黒い鏡面の上でゆっくりと回転する。ひとつのソフトクロスライトが、各面を順番にとらえていく。マクロレンズ、浅いピントでラベルがぼやけたりはっきりしたりする。光の筋の中を小さな塵が漂う。ひっそりとした、高級感のある雰囲気。

「高級感」は鏡面とソフトクロスライトになり、「回転」はエンジンが保てる回転速度になりました。

カメラワークは1つ、意図して選ぶ

スタジオには、24種類のカメラワークがチップとして用意されています。固定、スローパン、プッシュイン、トラッキング、回り込み、手持ち、クローズアップ、ワイド、プルバック、ドリーズーム、クレーンアップ、クレーンダウン、ウィップパン、FPVドローン、空撮プルバック、POV、スノリカム、バレットタイム、スライダー、ロール、ダッチアングル、真俯瞰、クラッシュズーム、ステディカム。1クリップにつき1つ選びましょう。文章で書きたいなら、プロンプト内の同じ言葉も検出されるので、「像のまわりを回り込みショットで」と書けば、チップと同じ働きをします。

私たちが重宝している、大まかな使い分けです。

  • 静けさやポートレート:固定またはスローパン。
  • 見せる、近づく:プッシュイン、クレーンアップ、プルバック。
  • 被写体を追う:トラッキング。緊張感なら手持ち、没入感ならPOV。
  • スケール感:ワイド、FPVドローン、空撮プルバック。
  • 不安感:ドリーズーム、スノリカム、ウィップパン(ウィップパンは控えめに。クリップの半分を使ってしまいます)。

それぞれの詳細は、カメラコントロールと、用語集のカメラワークの項目で解説しています。

長さ、フォーマット、エンジンの選び方

すべてのアカウントで使えるエンジン、Motion Oneでは、クリップの長さは5秒または10秒です。プレミアムのラインナップでは、エンジンとプランに応じて3〜30秒になります。上限は無料アカウントが10秒、Hobbyが15秒、Creatorが20秒、Studio以上が30秒で、詳細は料金ページにあります。長さに合わせて書きましょう。5秒のクリップは1つの仕草、10秒のクリップは始まりと終わりのある1つの仕草です。

フォーマットは16:9のワイド、9:16の縦型、1:1の正方形です。縦型のクリップには立っている被写体が、ワイドのクリップには横に動く被写体が合います。プロンプトにどちらかを書いておくと(「彼女は左から右へ歩く」)、フレーミングが追いかける対象ができます。

すでにフレームがあるなら、プロンプトの半分は省けます。参照写真かキャラクターを入れれば、エンジンがそれを動かします(画像から動画)。その場合、プロンプトに必要なのは動き、カメラ、光、ムードだけ。被写体は画像そのものです。

無料の「強化」ボタン

プロンプト入力欄の横には、強化 / おまかせボタンがあります。無料のプロンプト書き直し機能です。ラフな下書きを貼り付けると、上の構成に沿った映画監督級の段落が返ってきます。入力欄を空のままにすると、「おまかせ」がプロンプトをひとつ考えてくれます。費用はかからないので、実行して、何が加わったかを読み、それから編集する、という習慣が役立ちます。望まないカメラワークが加わっていたら、チップを差し替えましょう。光の指定が細かすぎたら、ゆるめましょう。この書き直しは、このガイドを含め、どんなガイドよりも早く構成を教えてくれます。詳しくはプロンプト強化のページをご覧ください。

すべてのレンダリングは、レシピ一式とともにライブラリに保存されるので、うまくいったプロンプトは「リミックス」ひとつでバリエーションに展開できます。失敗したレンダリングは自動で返金されるため、うまくいかなかったプロンプトで失うのはクレジットではなく、1分の時間だけです。

よくある質問

AI動画のプロンプトはどのくらいの長さがいいですか?

30〜80語で、1つの段落にまとめます。短すぎると、エンジンはすき間をデフォルトで埋めます。長すぎると、ディテールを落としはじめ、たいていはいちばん大事にしていた部分が抜けます。長さは質ではありません。質を決めるのは具体性です。

カメラワークは文章で書くべきですか?それともチップを使うべきですか?

どちらでも構いません。チップは明示的で、編集しても残ります。「ワイドショット」や「ドリーイン」のような書かれた指示は、プロンプト内で検出されて反映されます。ただし、両方で別々の動きを指定するのはやめましょう。エンジンに2つの指示が届いてしまいます。

「強化」にクレジットはかかりますか?

かかりません。「強化」と「おまかせ」は無料の書き直し機能で、実際のレンダリングにクレジットを使う前に、何度でも実行できます。

うまくいくプロンプトから始めて、一度に1か所ずつ変えてみましょう。動画スタジオでレインコートのショットを開く。

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