ブログ/use-cases·2026年9月1日·2分·執筆:eroqチーム
AI動画と音声で顔出しなしYouTubeチャンネル:全ワークフロー
eroqで顔出しなしのYouTubeチャンネルを運営。テキストで台本、Voice Oneでナレーション、フィルムモードでBロールを作り、1本あたりのクレジットを試算します。
顔出しなしのチャンネルは、パフォーマンスではなく生産ラインです。カメラの前には誰もいないので、動画を支えるのは3つ。台本、ナレーション、そして誰もがライセンスしている同じストック素材には見えない映像です。ここでは、そうしたチャンネルのために私たちが実際に回しているワークフローを、ツールごとに紹介します。最後には、なんとなくの感覚ではなく料金ページから計算したクレジットの試算も載せています。まず要点だけ知りたい方は、顔出しなしYouTubeの活用例をご覧ください。
顔出しなし動画の構成
ツールに触れる前に、構成を決めておきましょう。構成が予算を決めるからです。
- 尺は5〜8分。ナレーションが主役で、映像はその次です。
- 尺の大半は、編集ソフトでゆっくりパンを加えた静止画です。動きは高くつくので、物語が必要とする場面で使います。
- 5〜10秒のAIクリップを8〜12本、「見せ場」として使います。エスタブリッシングショット、お披露目、場面転換などです。
- すべて16:9。動画ツールの設定でフォーマットを一度決めたら、あとは考える必要はありません。
こうすれば、1本の動画はランチ代くらいで作れます。8分間ずっと動く映像を生成しようとすれば、週末の遊び代くらいかかります。具体的な数字は後述します。
ステップ1:テキストで台本を書く
テキストを開き、RP+(1回の生成につき3クレジット)を選んで、文体をシーンにします。「シーン」の文体は没入感のある文章を書き、没入感のある文章は、汎用アシスタントが出してくる箇条書きのアウトラインよりも、声に出して読んだときにずっと自然です。ビートシート(つかみ、3つのセクション、締め)を渡し、1回の生成につき1セクションずつ頼めば、セクションの合間に方向を修正できます。
後の工程で効いてくる習慣が2つあります。ひとつは、耳で聞くために書くこと。文は短く、1文に1つの考えだけ。もうひとつは、句読点を意図して打つことです。音声エンジンは句読点を読み方として解釈します。読点は息継ぎ、ダッシュは間、三点リーダーはためらいです。4〜6回の生成で下書きと推敲を終えた台本は、12〜18クレジットです。パイプラインの中で、ここが断トツに安い部分です。
ステップ2:ボイスでナレーションを作る
ボイスでVoice One(100文字あたり3クレジット、MP3で出力)を選びます。標準ボイスには、Aria(温かく親密な声)やOrion(低く落ち着いた声で、解説動画では私たちの定番)があります。あるいは、録音から自分の声をクローンすれば、チャンネルがプリセットではなく、ひとりの人間の声で語れます。速度と表現力はスライダーで調整でき、残りはステップ1で打った句読点が仕上げてくれます。
予算は単語数ではなく文字数で見積もります。英語の文章はスペースを含めて1単語あたり約6文字なので、900単語のナレーションはおよそ5,400文字です(日本語の台本なら、文字数をそのまま数えます)。Voice Oneなら、54 × 3 = 162クレジットです。台本を練っている段階で仮のトラックだけが必要なら、Voice Turboが同じボイスを100文字あたり2クレジットで生成します。同じナレーションなら54 × 2 = 108クレジットです。本番の読み上げは、台本が確定してから、Voice Oneで一度だけ生成しましょう。
ステップ3:フィルムモードで映像を撮る
フィルムモードを開きます。段階的に組み立てるストーリーボードで、シーンを1つずつ追加すると、それぞれがすぐにレンダリングされ、下のタイムラインが最大12シーンまで伸びていきます。どのシーンも再レンダリング、編集、並べ替え、複製ができ、1シーンにつき最大4テイクまで撮って、いちばん良いものを残せます。つなげたプレーヤーで全体を順番に再生でき、下書きは「あなたのフィルム」に保存されます。
エンジンはよく考えて選びましょう。Motion Oneは無料を含むすべてのアカウントで使え、5秒で60クレジット、10秒で60クレジットです。Seedance 1.0 LiteはHobbyから使え、5秒で120クレジット、10秒で240クレジットです。クリップの長さはプランで上限が決まり(無料は10秒、Hobbyは15秒、Creatorは20秒、Studioは30秒)、エンジンによっても制限されます。Motion Oneがレンダリングできるのは5秒か10秒だけです。
各シーンは、被写体、動き、カメラ、光、ムードを、流れるようなひとつの段落で書きます。海事史の動画で私たちが使うなら、こんなシーンです。
夕暮れ、ひとりの灯台守がランタンを手に、石造りの塔の中の鉄のらせん階段を上っていく。上っていく彼をゆっくりズームインで追う。スリット窓から差し込む冷たい青い光と、ランタンの暖かな明かりの対比。宙に漂うほこり、穏やかなテンポ、ドキュメンタリーの質感、35ミリフィルムの粒子、16:9のワイドなフレーム。
演出ラックを使えば、もっと少ない言葉で同じ結果が得られます。フィルムの種類「ドキュメンタリー」、テンポ「穏やか」、機材「35mmフィルム」、パレット「ウォームフィルム」、ライティング「プラクティカル照明」。一度設定すれば、すべてのシーンのプロンプトに組み込まれます。シーンが平板な仕上がりになったら、「強化」を押してください。ラフな下書きを監督レベルのプロンプトに書き直してくれて、料金はかかりません。
ステップ4:Image Oneで静止画を作る
尺の大半は静止画が占めます。画像でImage One(1枚10クレジット)を16:9で使い、4枚ずつまとめて生成します。ネガティブプロンプトに「text, watermark, logo」(文字、透かし、ロゴ)を入れておけば、文字を消す作業でひと晩つぶさずに済みます。静止画20枚で200クレジットです。パレットを映像とそろえれば(プロンプトに同じ「ウォームフィルム」の言葉を入れます)、静止画と動く映像のつなぎ目が目立たなくなります。
動画1本あたりのクレジット予算
レシピを2つ紹介します。特に断りがなければ、どちらもMotion Oneを使います。
軽めの動画:台本は4回 × 3 = 12、ナレーションは162、静止画は20枚 × 10 = 200、クリップは5秒を6本で6 × 60 = 360。合計734クレジットで、Starterパック1つ($10で1,000クレジット)に収まります。この単価なら、動画1本あたり約$10です。
しっかり作る動画:台本は12、ナレーションは162、静止画は200、クリップは10秒を12本で12 × 60 = 720、重要な4シーンの2テイク目が4 × 60 = 240。合計1,334クレジットです。クリップをSeedance 1.0 Liteに替えると、同じ動画は12 + 162 + 200 + 12 × 240 + 4 × 240 = 4,214クレジットになります。
プランに当てはめると、こうなります。Creator($49で6,000クレジット)なら、Motion Oneで軽めの動画が月6本、またはしっかり作る動画が2本弱(6,000 ÷ 1,334 ≈ 1.8)。Studio($149で20,000クレジット)なら、しっかり作る動画がMotion Oneで約6本(20,000 ÷ 1,334 ≈ 6.1)、Seedance Liteなら9本(20,000 ÷ 4,214 ≈ 9.4)です。失敗したレンダリングは自動で返金され、使わなかったクレジットは繰り越されるので、制作ペースが落ちた月もむだにはなりません。
仕上げと公開
すべてのレンダリングは、レシピ一式とともに自動でライブラリに保存されます。翌週になって気になる1シーンを作り直すときも、書き直しではなくリミックスで済みます。MP3とクリップをダウンロードし、まずナレーションを敷いてから、それに合わせて静止画とクリップをカットし、書き出します。Premiere ProやAfter Effectsで編集するなら、eroqパネルを使えばアプリの中から生成でき、レンダリングは開いているプロジェクトに直接読み込まれます。うまくいくフォーマットが固まったら、APIドキュメントのフィルム用エンドポイントで、ストーリーボード全体のレンダリングをスクリプト化できます。
よくある質問
無料クレジットでワークフロー全体を試せますか?
ほぼ試せます。無料の50クレジットで、台本の下書き(3)、1,000文字のナレーションのテスト(30)、静止画1枚(10)をまかなえ、合計43クレジットです。ただし、Motion Oneのクリップは1本で60クレジットなので、動画の工程にはパックかプランが必要です。
顔出しなしチャンネルの定番エンジンはどれですか?
無料枠を使っている場合、すべてを同じエンジンでそろえたい場合、提供元にプロンプトを拒否されたときの代わりが必要な場合は、Motion Oneです。eroq独自の検閲なしエンジンです。最高解像度より予算が大事なら、Hobby以上でSeedance 1.0 Liteを使いましょう。10秒のクリップあたり約40%安くなります(240クレジット対60クレジット)。
クリップ1本の長さはどこまでですか?
エンジンとプランによって決まります。Motion Oneは5秒か10秒、Seedance 2.5はCreator以上で4〜30秒です。いずれにしても、長さの上限はプランで決まります。無料は10秒、Hobbyは15秒、Creatorは20秒、Studio以上は30秒です。
1本目を撮る準備はできましたか?フィルムモードを開きましょう。台本と声は安く済む部分なので、そこから始めてください。
この記事で使ったモデルで作ってみましょう。無料の50クレジットで始めるか、全エンジンと料金をご覧ください。