ブログ/tutorials·2026年9月26日·2分·執筆:eroqチーム
Cinemaでフィルムを編集:タイムライン、トランジション、音、タイトル、書き出し
Cinemaの「編集」タブを解説。吸着するビデオトラック、リップルするトリミング、クロスフェードとフェード、3本の音声トラック、4種類のタイトル、ブラウザだけで完結するMP4書き出し。
レンダリングしたテイクは素材であって、まだフィルムではありません。素材がフィルムになる場所が、Cinemaの「編集」タブです。ビデオトラック、サウンド、タイトル、トランジションを備えたタイムラインと、レンダリングのために何もアップロードせずに1本のMP4を作り出す書き出し機能があります。このガイドでは、エディターの操作をひとつずつ紹介し、そのあとで書き出しと、その費用(無料)について説明します。
自動編集(オートカット)
レンダリング済みのシーンがあるフィルムで「編集」タブを開くと、すでに編集版ができています。シーンごとに1本のクリップが絵コンテの順に並び、それぞれがそのシーンで選択したテイクです。これが自動編集で、絵コンテに連動します。シーン5をレンダリングすればそれが現れ、シーン2で別のテイクを選べばクリップが差し替わります。
自動の状態は、最初に手で編集するまで続きます。クリップをトリミングする、動かす、アップロードした素材を入れる。そのどれかをした時点で編集版はあなたのものになり、絵コンテに書き換えられることはなくなります。シーンのクリップは引き続きそのシーンで選択したテイクに追従します(それこそがシーンクリップの定義です)が、順番、トリミング、追加した素材はエディター側で管理されます。
ビデオトラック
ビデオトラックはマグネティックです。クリップは隙間なく端と端が吸着して並び、変更を加えると、それ以降のすべてがリップル(連動して移動)します。
- 並べ替え:クリップを左右にドラッグします。
- トリミング:どちらかの端を引っ張ります。元素材のイン点とアウト点が動きます。クリップは元素材の長さを超えられず、ごく短い最小値を下回ることもできません。
- 分割:再生ヘッドの位置で1本のクリップが2本になり、どちらも再生できます。
- フレーミング:各クリップはフィル(フィルムのフレームを埋め、はみ出た部分を切り取る)かフィット(映像全体を表示し、黒帯を入れる)のどちらかです。16:9のフィルムに縦長のテイクを入れるなら、フィットの出番です。
- 音量:各クリップ自身の音声の音量、またはミュート。
- 静止画:ビンから画像をドロップすると、デフォルトで3秒のクリップになります。長さは0.5秒から30秒まで設定できます。
2本のクリップのあいだにあるチップが、そのトランジションです。種類は3つ。クロスフェード(次のショットがこのショットに溶け込むように重なり、2本のクリップはトランジションの長さぶん重なります)、暗転(黒へフェードアウトしてからフェードイン)、そしてホワイトアウト(ショットの間に白いフラッシュ)です。最初のクリップは黒からフェードインでき、フィルムの最後は設定した長さだけフェードアウトできます。フェードでは編集の位置は変わりませんが、クロスフェードはクリップが重なるぶん、その長さだけフィルムが短くなります。
メディアビン
フィルムで使えるものすべてが、1つのパネルにまとまっています。
- シーンのテイク:選択したものだけでなく、すべてのテイク。
- ライブラリの作品:どのツール、どのエンジンで作ったクリップ、画像、ボイスでも。
- アップロード:自分の音楽、サウンド、画像をここで追加できます。
ビンからトラックにドラッグすると、ドロップした場所に配置されます。シーンのクリップはシーンを参照しているので選択したテイクに追従し、作品やアップロード素材はそのファイル自体を参照します。
オーディオトラック
ビデオの下に、自由配置のオーディオトラックが3本あります。自由配置とは、クリップをどこにでも置けるということです。リップルはせず、スナップがオンのときはカットの位置や再生ヘッドに吸着します。各オーディオクリップには、音量、フェードイン、フェードアウト、そして元素材のイン・アウトのトリミングがあります。
音声はトランジションでも映像に連動します。クロスフェードでは2本のクリップの音声が交差するように入れ替わり、暗転では音量が下がり、フィルムの最後のフェードアウトではすべての音がフェードアウトします。クロスフェードの下に流れる音楽が途切れて飛ぶことはありません。
ボイスツールで作ったセリフも、ほかと同じ音声素材です。そこでナレーションをレンダリングし、ビンで見つけて、映像の下にドロップしましょう。
タイトル
ビデオの上にはタイトルトラックがあり、4つのスタイルが使えます。タイトル(大きく中央に)、字幕(下部中央)、ローワーサード(名前テロップ、左下)、エンドクレジット(中央に小さめ)。それぞれに開始位置と長さがあり、ドラッグで移動、端を引っ張れば伸ばせます。1本のフィルムにつき最大40個までです。
モニター
プレビューはそのままコンポジターです。タイムラインのどの位置でも、プレビューが描くものは、書き出しでそのフレームに書き込まれるものとまったく同じです。トランジション、タイトル、フレーミング、フェードもすべて含みます。ルーラーをスクラブする、再生ヘッドから再生する、クリップをクリックしてその位置にジャンプする、といった操作ができます。
書き出し
書き出しは、編集版をブラウザ内で1本のMP4にレンダリングします。ブラウザ自身の動画エンコーダーを使い、モニターと同じコンポジターで1フレームずつ描画し、音声はプレビューで再生されるのと同じゲインエンベロープでオフラインミックスされます。レンダリングのためのアップロードは一切なく、保存を選ぶまで何もあなたのマシンから出ていきません。
設定は720pか1080p(短辺の値なので、9:16のフィルムを1080pにすると幅が1080になります)で、フレームレートはデフォルトで毎秒24フレームです。ファイルが95 MB未満に収まるよう、ビットレートは長さに合わせて調整されます。1080pの長いフィルムは短いものよりレートが低くなるので、1ビットも無駄にしたくないなら分割して書き出しましょう。
そのあとは、ファイルをダウンロードし、デフォルトでチェックが入っている作品に保存も行われます。保存した編集版は動画としてライブラリに入るので、ほかのクリップと同じように再生、ダウンロード、公開ができ、ほかのライブラリのファイルと同じくストレージ容量を消費します。費用は無料です。変更後に書き出し直した場合、前の編集版が一度も公開されておらず、編集内のどこでも使われていなければ、積み重なるのではなく置き換えられます。
保存した編集版は、元になった編集を覚えています。そのあとタイムラインを変更すると、フィルムにはその編集版が古くなったと表示されるので、昨日の編集をうっかり公開してしまうことはありません。
動作環境は、最新のChrome、Edge、Safariです。選んだサイズでブラウザがエンコードできない場合は、書き出しダイアログにそう表示されます。1080pが使えない環境でも、720pなら動作します。
公開
公開すると、フィルムがコミュニティに送られます。トリミングもタイトルもサウンドもトランジションもない、絵コンテ通りの素の自動編集なら、選択したテイクを順につなげたものとして、書き出しなしで公開できます。手を加えたものは、先に書き出しが必要です。その場合は保存した編集版が、単一のセグメントとしてフィルムになります。タイトルとカバーはいつもどおり設定でき、脚本、ルック、シード、テイクは非公開のままです。公開したフィルムは、コミュニティに並ぶ前にチームの審査を受け、それまでは審査中と表示されます。いつでも非公開にでき、再公開しても「いいね」、コメント、再生数は引き継がれます。
上限
ビデオトラックに80クリップ、3本のトラック合計で40のオーディオクリップ、タイトルは40個まで。脚本、シーン、編集を含むプロジェクト全体は400 KBに収まり、これはどんなフィルムが使う量よりもはるかに大きい容量です。メディアはIDで参照され、プロジェクトの中に保存されることはありません。
よくある質問
書き出しにクレジットはかかりますか?
かかりません。レンダリングはブラウザ内で行われ、編集版の保存はほかのライブラリのファイルと同じくストレージ容量を使うだけです。課金は一切ありません。
別のエンジンで作ったクリップを編集に入れられますか?
はい。ビンには、どのツールやエンジンで作ったかにかかわらず、ライブラリのすべての作品とアップロード素材が並びます。トラックにドロップするだけです。
フィルムに編集版が古いと表示されるのはなぜですか?
最後に書き出したあとで、タイムラインを変更したからです。保存した編集版が編集内容と一致しなくなっています。公開する前にもう一度書き出すか、承知のうえで古い編集版を公開しましょう。
4Kで書き出せますか?
まだできません。対応は720pと1080pで、ブラウザ内で確実にエンコードでき、アップロードできるサイズに収まるようになっています。
フィルムの「編集」タブを開いて、クリップの端を引っ張ってみてください。あとはリップルが教えてくれます。
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